グーグルアナリティクスは指標やディメンションの定義、計算根拠がはっきり明かされていない(というか説明が不十分)なものがあります。そのため、「あれ、なんかこの数字おかしい…」といった事態に陥ること、ありますよね。
例えばこんなのはいかがでしょう。

セッション数がユニークユーザー数よりも少ないのはなぜ?
セッション数(訪問数)> ユニークユーザー数
であるはずだ、と思っていませんか?
でも、Google Analyticsは、
セッション数(訪問数)< ユニークユーザー数
なデータも表示している…。
なぜでしょうか?
セッション数とページ別セッション数の関係
Web Analytics TV #5で説明されていますが、
グーグルアナリティクスでは、
最初にアクセスしたページに,セッション数(Number of Visits)を紐づける仕組みになっている。
つまり。
仮にAさんが、
page01.html→page02.html→page03.htmlと見ていってサイトを離れた場合、
セッション数にカウントされるのは、最初のpage01.htmlだけ、ということ。
だから、
カスタムレポートで指標に「セッション数」、ディメンションに「ページ」を選んで表示させると、セッション数が1となるのは、page01.htmlだけ、となります。先ほどの図でセッション数のほうがユニークユーザー数よりも少なかったのはこのため。
「いやいや、Aさんがみたのはpage01.htmlと、page02.htmlとpage03.htmlなんだから、それぞれにセッション数1を加えてくれよ」
とお思いの方も多いはず。
そこで登場するのが、「ページ別セッション数」。
これならAさんが、
page01.html→page02.html→page03.htmlと見ていってサイトを離れた場合、
ページ別セッション数はそれぞれ1となります。
ページ単位で訪問数を数えたのが「ページ別セッション数」です。
セッション数と閲覧開始数の関係
最初のページにだけセッション数を紐づける(さっきの例だとpage01.htmlですね)ということは、閲覧開始したページにセッション数をカウントするということ。
そう、これつまり「閲覧開始数」指標ですね。
試しにカスタムレポートで「セッション数」と「閲覧開始数」指標をいろんなディメンションで切ってみてください。
基本同じ数字が出てくるはずです。例えばこんなふうに。

閲覧開始数とセッション数が同じ(都市ディメンションでみたときの例)

閲覧開始数とセッション数が同じ(ソースディメンションでみたときの例)
まとめ
- 「セッション数」を「コンテンツ」カテゴリにあるディメンション(ページタイトルやページ等)で表示させると、セッション数 < ユニークユーザー数といった意図しない数字が表示されることがある。
- 「コンテンツ」カテゴリディメンションでは、「ページ別セッション数」を使うと良い。
(実際標準セットされているツールのコンテンツレポートでは「セッション数」は表示されず、すべて「ページ別セッション数」になっていますね)
グーグルアナリティクスを使い始めて間もない方が、ページ単位の直帰率をみるときは少しばかり注意が必要です。
というのも、↓こんな数字があった場合、

ページ滞在時間もあって、なんで直帰率が100%?って思ってみたり…
「あれ、なんで直帰率が100%なのに、ページ滞在時間が0じゃないの?」とか、「ページ別セッション数が0じゃないってことは、あれ、なんでだ?」となってしまったり。
なぜこんなふうに思ってしまうの?
おそらくその大きな原因は、
なんとなく直帰率と一緒に表示されている「ページビュー」や「ページ別セッション数」が直帰率に影響をあたえるもんだと思い込んでしまうから。
そう、ホントは関係ないんです。ページビューとかページ別セッション数は。
ここで表示される「直帰率」は、ここに表示されていない「直帰数」ってやつと、「閲覧開始数」っていう指標を使って計算しているわけで。
直帰数 ÷ 閲覧開始数 = 直帰率 なんです。

直帰数2を閲覧開始数2で割ると1になりますね。
上は、カスタムレポートでページビュー数、ページ別セッション数、平均ページ滞在時間、直帰数、閲覧開始数の指標を出してみたところ。
最初の図にあったページ(archives/37)の直帰数が2、閲覧開始数が2で 計算すると直帰率が1(100%)になります。(余談:本当はカスタムレポートに直帰率も出したかったのですが、ディメンションで「ページ」を選ぶと直帰率が選択できずで断念)
つまり。
ページ別セッション数やページビューが存在するのに直帰率100%なコンテンツは;
このサイトで最初のページがそのコンテンツだった人は全員帰っちゃったけど、他から入ってきてそのページにやってきた人はいるようだ
を意味しています。
そういった人たちに何ページ総数で見られたかという指標がページビュー数で、
そういった人たちの訪問が何回あったかはページ別セッション数で、知ることができるわけです。
つまづかなきゃ、つまづかないポイントですが、ひとたび「うーん、なんでだろう」と思い込むとぐるぐる回り出すんですよね、こういうのって。
By ススムカタチ (進形) | 2010.5.18 (火) | (
GoogleAnalytics再入門,
アクセス解析) |
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一つ前の記事[標準の「セカンダリディメンション」にはない項目で深堀したい]では、FirefoxのアドオンであるGreasemonkeyの、ユーザスクリプト「Google Analytics Report Enhancder」を紹介しました。
「Firefox以外で同じようなことはできないのか」と調べたところ、ありました。似たような機能のものが。
Analytics Toolbar(let)
いわゆるブックマークレットで提供されているこの「Analytics Toolbar」、ほとんどのモダンブラウザで使えると思います。推奨ブラウザとしては以下を挙げています。
- Firefox 3+
- Google Chrome
- Internet Explorer 7,8
ちなみに、Safari 4(mac)でも問題なく動きました。
Analytics Toolbarの使い方
(1)
[http://analytics-toolbar.appspot.com/]ページにアクセスすると、ページ内左下側に「Analytics Pros Toolbar(let)」というリンクが表示されます。
Firefox/Google Chrome/Safariの場合:
- このリンクテキストをつかみ、「ブックマークバー」まで持っていってから離します(リンクテキストのドラッグアンドドロップ)。
Internet Explorerの場合:
- リンクテキストにカーソルを合わせたところで右クリック。
- 「お気に入りに追加」を選択。
- セキュリティの警告が(Javascriptを走らせるブックマークのため)ポップアップで出てきますが「はい」を選択。
- 作成先を「お気に入りバー」にして「追加」します。
(2)
Google Analyticsへアクセスし、各レポート画面のうち、プライマリディメンションと、セカンダリディメンションの両方がプルダウンで選択できるページ(例えば「トラフィック > キーワード」など)を表示させます。
(このブックマークレットでは、プライマリディメンションと、セカンダリディメンションと、ピボットテーブルのディメンションの計3つのディメンションを設定できるのですが、プライマリディメンションが固定値の場合、このツールで選択したプライマリディメンションの値が反映されないからです)
(3)
ここでブックマークバーにあるブックマークレットをクリック。
するとページ上部に「Dimensionator」という名の黒い帯状のレイヤーが表示されます(画像1)。

画像1
(4)
その後(画像2)にあるような、3つのディメンションの値が表示されたレイヤーが現れます。
「トラフィック > キーワード」のレポートのようにプライマリ/セカンダリ/ピボットテーブルの各ディメンションがプルダウンで選択できるレポートであれば、Dimensionatorで選択した各値に入れ替わって表示されます。

画像2
使ってみて
このツール、ディメンションの値をひとつ選択するたびにレポート画面へ戻ってしまう部分だったり、適切なレポートページでブックマークレットを起動しないとディメンション項目が反映されないなど、使い勝手がGoogle Analytics Report Enhancerに比べると少々難あり。
どこにも説明がないのですが、消えてしまったディメンションの選択画面(レイヤー)を再表示したいときは「Dimensionator」のテキストをクリックすればOKでした。
とはいえ、多くのブラウザで使えて、スクリプトのインストールとか設定とか、バージョンアップ等を気にしなくていいこと、ブックマークレット自体がjavascriptで他のアドオンやプラグインに依存しないことなどは良い点だと思いました。